皇族か国賓がこられたときにしか開かない桂離宮の表門
檜丸太を門柱とし、磨き竹を縦に隙間なく並べられています。
当然のことながら、一般人の僕はくぐることができず、黒御門から入らせてもらいました。
智忠親王が後水尾上皇をお迎えするにあたり作られた御幸門
御幸門は、「あべまき」という柔らかい木を皮付きのまま使われています。
御幸門をくぐると、小石が敷き詰められた「霰こぼし」の御幸道が御殿まで続きます。
外腰掛。この先にある茶室、松琴亭の待合所として使われていたそう。
黒く扁平な石を敷き並べた州浜の先に石灯篭
この石灯篭を灯台に見立てて海の景色としています。
天橋立に見立てられた中島と石橋のつながり。海の広がりを感じませんか?
桂離宮には池の周りに「春」「夏」「秋」「冬」用の茶室が点在しています。
その季節を快適に過ごすための建物の工夫が素晴らしい。
その一つ、桂離宮で最も格式が高い茶室、松琴亭
シンプルな概観からは想像ができないほどの斬新な市松模様
でも今回一番気に入ったのはこの苔橋
なんとも言えないいい雰囲気が出てると思いませんか?
今まで色んな橋を見てきましたけど、色といい、形といいこの橋が一番魅力的!
季節は確実に秋に向かっています。紅葉の桂離宮、、、おそらく最高でしょう!
月見台
月を鑑賞するために、古書院の広縁から池に突き出すように作られています。
目の前の池越しにお月様が登っていくさまは、どれほど美しかったことでしょう。
月を観るためだけに作られた茶室、月波楼
右手の窓からは池越しの月を楽しみ、左手の窓からは紅葉山が楽しめます。
以前からずっと訪れてみたいと思っていた念願の桂離宮
たくみな遠近法や飛び石の配置場所など、
庭師の工夫や見立てが随所にあり、感動させられっぱなし。
昔の人は、本当に月を愛し、粋な時間の過ごし方を知っていたんだなぁ。と
心のそこから羨ましく感じられる素敵な1時間でした。
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